いま一度、選ばれる会社になるための重要ポイント
はじめに
このブログにおいでいただき、ありがとうございます。
従業員が会社に満足しているか、みなさんは考えたことがありますか?
私は、小さな会社の人事や労務の専門家、社会保険労務士事務所を開業しています。
主に採用とヒトの活用を専門に活動しています。
日本の総人口は2008年をピークに減少に転じ、人口減少の時代に突入。 日本の総人口の1/3が高齢者になり、労働人口が大幅に減少すると危惧されているのが2030年問題です。約650万人の人手不足が起きることがすでにわかっています。
今回のブログは、 会社の生き残りの源、雇用の確保について真剣に考えるきっかけになるブログを書きたいと思います。
採用がゴールではない
ひとりの従業員を採用するためにかかる費用はどれくらいでしょうか。
「就職白書2020」株式会社リクルート就職みらい研究所の調査より
一人当たりの採用にかかる費用(採用単価)の平均は
新卒:93.6万円
中途:103.3万円
基本給が統一、一度に多くを採用するため個別の採用活動の手間が省けるため新卒の方が若干低いですが、全体に高額ですね!
あくまで平均なので、大企業も含まれます。
それでも、飲食店などのサービス業でアルバイトを募集する際の費用は、平均で5万円と言われています。
しかし、それだけ費用をかけても
1ヶ月後に辞めてしまった
問題がある人物だった
能力不足でクビにしたいなど
主にミスマッチ(向き不向き)が原因でお互いに不幸な結果になることも多く聞きます。
採用できた時は、一時的にとても嬉しいのですがゴールではないですね。
採用した方が、入社後に活躍して初めて採用成功と言える。
そのために会社がすべきことが多々あります。
その会社風土に合った人物に選ばれるように受け入れる準備をし、言語化し、発信をすること。
「経営理念」の大切さ
さて、選ばれる会社になるには
「どういう会社で何を目指しているのか」を明確に示すことが大切です。
つまり、経営理念というやつです。
経営理念とは、すべての判断の「源泉」出所といっていいでしょうか。
経営理念がないと、「儲かれば何でもアリ」状態で、他の企業が儲かっていれば真似したくなり、まわりの企業が気になってしょうがいない。
嫌ですよね。そんな会社の従業員になるなんて。
では、よい「経営理念」とは、
経営者ご自身の過去・現在・未来から自身をじっくりと見つめ
「本当のところ、誰に何を売っているのか」
この本当のところにフォーカスすればいいと思います。
例えば、うちの事務所は社会保険労務士事務所ですが、
やっていることは、
労働・社会保険書手続き
就業規則の作成
求人票の作成
企業の労務管理
経営者の悩み相談
などです。
本当のところは、 経営者が「安心して経営できる」ために報酬をいただいています。
誰に:中小企業の経営者に
何を売っているのか:安心を売っている
経営者は困ったことや、心配なことがあるとご相談に来られます。
終わる時には、「そうか、安心した」と心配事や悩みを解消、足取り軽やかにスキップして帰ってもらいます。
人材不足で困っている経営者には、会社に合った採用方法をご提案。
「そうか、そういう方法があるのか」と安心して次のステップに進めます。
どう喜んでもらうのか、どんな手段で安心してもらうのか。
ご自身の過去・現在・未来から「個性」を導き出して考えます。かなり考えます。
すぐには、出ないし何度も修正が必要でしょう。
でも「儲かれば何でもアリ」の企業には、いい人材が入ってきません。お客様にも喜んでいただけません。
従業員が会社に求めること
私が、20代のペーペーだった頃、同僚と食事をしたときにこんなテーマについて話しました。
「上司に何を求めるか」 珍しく真面目に話したことは、今でも忘れられません。
その時の結論は、 「上司(会社)には正しいことをして欲しい」
今思い起こすと、本当にそうだなと当時の自分たちに感心します
従業員は、正社員であろうがパートさんであろうが同じ
自分たちのやっていることに
「大義・必然性がある」
「誰かの役に立っている」
と 心から実感できる会社に、自信や誇りを持てやりがいを感じるのです。
だから、経営理念が必要です。
会社と従業員が目標を共有し、そこに公平な評価制度があり人材育成が整備されていたら、間違いなく会社は成長しますよね。
公平な評価制度、人材育成の整備については別でブログを書きます。
まとめ
いま一度選ばれる会社とは!についてお伝えしました。
採用がゴールではないが、選ばれる会社を作らないと そもそも採用できない。
人はそれぞれ違い、能力・持ち味にあった居場所を見つけると幸せですよね。
経営者はご自身の独自のビジョンを持ち、他者が真似できないような組織文化を作れば、自然と良い人が集まってくる。
ぜひ、個性あるおもしろい会社を作るお手伝いをさせてください!
一緒に考えていきましょう。
数々の悩みに苦しむ経営者の方のお役に立ちたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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