給与計算で失敗しないための基礎知識~出勤簿との整合性がカギ~
みなさん、こんにちは。
社会保険労務士の三浦真由美です。
本日のブログは、はじめての雇用を経験する経営者の方に向けて、給与計算を失敗しないための基礎知識と、正確な給与計算が会社の信頼性に大きく関わることについてお伝えします。
はじめての雇用で、経営者の方が不安に感じる一つ。
「給与計算」
そもそも、人事部などで給与計算を経験している方ならいざ知らず 経営者の多くは、給与計算をしたことが無い方ばかり。
「給与計算」について、正しい知識をお持ちでない上に間違ってはいけない認識があり、とても不安ですよね。
今は、働き方が多様なので、従業員ごとの決まりもバラバラで一律ではありませんね。
残念ながら、経営者自身で給与計算をされている会社さんの給与計算を拝見しますと、まず間違っています。
従業員の方の生活を守る毎月の給与ですからね、
信頼が損なわれる原因になります。
そこでこのブログでは、小さな会社の健全な経営に向けて、給与計算の基本的な考え方とその対策をわかりやすく解説します。
ルールとの整合性がカギ
まず、給与計算はルールがあって初めてできるもの。
そのルールとは、就業規則や賃金規程などの規程を作成することから。
そうです
ルール作りからのスタートになります。
基本給はどんな基準で決めるのか、
資格を持った方には資格手当を支給したい
役職者には残業代が出ない代わりに役職手当を支給する。
他にも、何日締めで支払日はいつにするのか。
交通費はどんなルールで支給するのか、もしくはしないのか。
自家用車通勤は?自転車で通勤の場合は?
他にもたくさん決めることはあります。
ルールを作成し、そのルールを従業員の方に周知して初めてそのルールが適用されることから、透明性と公平性が確保されます。
タイムカードとの整合性もカギ
次に、従業員が病欠した、遅刻した、お子さんが熱を出して早退した。
そんな時は、どうしますか?
有給休暇を使う
これは従業員が決める権利がありますので、その日分のお給料は控除しません。
では、遅刻した場合は?
遅刻した時間控除しますね。
その時間はどうやって知ったらいいでしょう。
自己申告?
経営者判断?
どちらも正しくありません。
客観的な事実を記録するもの
タイムカード(今は勤怠ソフト)を使用するべきです。
今は勤怠ソフトも無料のものが出ていますし、課金制のものでも高くありませんので、ぜひ雇用の初めからから使用していただきたいと思います。
客観的なルールと勤怠の記録があってはじめて、毎月の給与計算が正しくできる。
一番大事なことです。
実践に向けて
はじめての雇用する場合に最低限用意するもの
雇用条件通知書兼労働契約書
勤怠ソフト
給与計算ソフト
就業規則(賃金規程)
以上のすべての中身に整合性があると最高ですね。
しかし、最初からそんなにできない!
そのため経営者には優先順位を知ってほしいと思います。
① 雇用条件通知書兼労働契約書
② 賃金規程
③ 勤怠ソフト
④ 給与計算ソフト
③は経済的にも負担にならないのでぜひ導入を
①②は必要なものとして専門家(社会保険労務士)に依頼ください。
④ 給与計算ソフトの導入はハードルが高いです。
ひとつは、費用が勤怠ソフトに比べて高額です。
次に、設定が複雑で難しい。
なので、給与計算も本当は専門家にご依頼してほしいのですよ。
まとめ
まとめますと、専門家に相談する
これを、本当にお願いしたいです。
給与計算を間違ったままですと、未払い賃金があった場合遡って支払うことになり、それが数年、数人になると数百万になったりします。
最初から、正しく計算すればそんなリスクはないし、従業員からの信頼と対外的にも信頼を得られます。
給与計算の概要と、重要性についてお伝えしました。
ぜひは、専門家である社会保険労務士にご相談ください。
お役に立てます。
お問い合わせお待ちしております。
ここまでブログを読んでいただきありがとうございました。
記事検索
NEW
-
query_builder 2025/02/02
-
小さな会社ほど大切な評価制度~効果的な評価制度の重要性とその活用方法~
query_builder 2025/01/24 -
年明け早々のインフルエンザ
query_builder 2025/01/19 -
2024年の社労士活動を振り返って~次の一歩へ~
query_builder 2024/12/21 -
給与計算で失敗しないための基礎知識~出勤簿との整合性がカギ~
query_builder 2024/12/15