企業の成長と従業員の質

query_builder 2023/05/12
ブログ
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はじめに

はじめに  


このブログにおいでいただき、ありがとうございます。  


みなさんは、小さな会社から中堅企業に成長する過程でヒトの壁があるのをご存知でしょうか?  


私は、小さな会社の人事や労務の専門家、社会保険労務士事務所を開業しています。

主に採用とヒトの活用を専門に活動しています。  


起業始めは、経営者1人ないし数人の従業員で売り上げを作り、赤字を脱出して利益を上げることに必死ですよね。  


その次は、人員を増やし、独自ではあるが教育し成長を加速させる。  


従業員が5人くらいから経営者の手がいっぱいになり、外部の専門家に手続きや労働法に沿った雇用形態を整備していき、会社らしくなる。  


それを超え、従業員が10人になると大きな壁が現れます。  


今回の記事は、その壁について書きたいと思っています。

成長とは変わること

起業時、会社のビジョン・理念を作成している経営者ってどれくらいいるでしょうか?  


まずは、自分が食べていくこと、従業員に給料を支払うことに必死ですよね。

創業当時から、ビジョン・理念を掲げてはいるが、やっていくうちに疑問が出てきませんか?  


世の中は今こうです。

お客さんの課題はこうです。

その課題に当社はこのように解決できます。  


ほとんどの企業は、お客様の課題解決で報酬を得ているわけですが、やっていくうちに当初思っていたことと違う悩みだったり、世の中の流れが急に変わったり、解決方法がすでに他の企業が始めていたりと まず、起業当初思っていたことがそのままうまくいくことはないですよね。  


当然、軌道修正が必要で その際に、創業時に掲げたビジョン・理念が変わることもあり得る  

この変わるたび、経営者と創業時からの従業員との認識が少しずつずれていく訳です。

認識のずれは当然

この認識のずれが決定的になる時が成長であると私は思います。  


従業員目線からすると、軌道修正することはもちろん理解できる。

そうです、頭では理解できるんです。  


しかし、創業時の売り上げがない時を残業代も請求せずに頑張ってきた創業メンバーは、経営者の言動に違和感を覚えることが少しずつ増えていく  


当たり前ですけどね、軌道修正している訳ですから。  

心がついていかない。  


人は感情で動くことを。


トップの言葉

経営者の心の中では、この変わることは当然のこと

夫婦のように、言わなくても従業員はわかってくれていると思いがち。  


一方、従業員は、社長が何を考えて、今後どうして生きたのかを知りたいと思っていますよ。  


私の過去の経験で、こんなことがありました。  


子供服のブランドのチーフデザイナー時代。 あるお店の店長から言われた言葉

「私たちは、三浦さんが何を考えてこれからどうするのか知りたいんです」  


嬉しかった、同時に反省をしました。

パートさんが多い職場で、時間の融通が効くというメリットから働いている方が多く、商品の売れ筋やお客様への接客の向上はそんなに期待していなかったなあ

働き方がさまざまであっても、仕事に向き合っていることがわかった嬉しい瞬間でした。  


それからは、どんな風にお店のスタッフに伝えるかを考え、予算と闘いながら、次のシーズンの説明動画を作成して、営業時間中に見てもらい、商品ごとの仕入れの枠の裁量を与えることもしました。  


その結果、仕入れ数量の裁量を与え、発注数を少なくするのではという当時のMDの予想を覆し、デフォルトの数量より多く入荷させる選択をした店舗がたくさんありました。


「この商品はうちのお客様に売れそうだから、増やそう」とお店のスタッフが考えた結果です。  


そうなると、本社はどうしたら売れるかのBMD(ビジュアルマーチャンダイジング)をさらに配信して、売れやすい売り場を作るアシストをしていきます。  


その結果、「売る主体はお店のスタッフ」という位置付けをしたところ、昨年対比128%の成績をあげることができました。 


ただ、トップの考えていることを伝えることで、こんなに変わりました。

素質のある人材とは

一方で、残念ながら辞めていく社員もいます。


辞める理由はさまざま。家庭の事情や転職するなど、考えが合わなくなったという理由ではありません。  


なんとなく、違うなという違和感から 「会社変わったな」と感じ、辞めていきます。  


しかし、これでいいのです。 変わるということは、ヒトも変わるので。

まとめ

小さな会社が、成長する過程についてお伝えしました。  


従業員を増やすことが、成長ではありませんし、変わらないこともいいと思っています。


現に、そういう会社や団体はたくさんいます。  


変わる会社には、あるタイミングで変えるきっかけをつくる人員が入社してきます。


その人が、ある意味会社の空気を変えるヒトです。  


経営者の考えを具現化してくれる社員 その社員を活かすか、抑えるかなのですが

変わる会社は重用するので、前からいる社員の一部が違和感を覚えて辞めていく。  


その選択をするのは、経営者。

変化を選択するのであれば、次のステージに上がれます。  


その後、数年するとその社員は辞めるでしょう。 SMAPのキムタクのように。    


令和の変化の激しいこの時代、経営者のお役に立ちたいと発信をしております。  


あなたの会社は人材が足りていますか?

外国人材の雇用を検討してはいかがでしょうか

近い将来、外国人材が日本の経済を支える時代になるかもしれませんよ。

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