助成金について私が思う事
みなさん、こんにちは。
社会保険労務士の三浦真由美です。
日々社労士として、雇用関係の助成金申請代行や助成金の提案を行っています。
顧問先やスポットのお客様に対して、活用できる助成金制度を紹介し、企業の成長と従業員の安定した雇用に貢献することを日々の業務としているのです。
今回は、雇用関係の助成金について私が思う事をブログにしました。
最後まで読んでいただくと嬉しく励みになります。
今年の助成金
今年の4月から、キャリアアップ助成金の制度が変更されました。
従来の制度は、対象となる従業員に特段の制限がなく、正社員化のステップを踏めば一定の助成金を受け取ることが可能でした。
しかし、新制度では、比較的就職が困難な従業員を採用し、正社員にした場合には従来通りの助成金額が維持されるものの、それ以外のケースでは助成額が結果的に減額される形となりました。
最初にこの変更を知った際は、「ん?」と違和感を抱きましたが、
制度の趣旨を考えるうちに納得した部分もあります。
というのも、従来の雇用環境において、正社員としての採用機会に恵まれなかった方々
—たとえば、シングルマザーとして子育てをしながら働く方など—は、
希望する企業への就職が非常に高いハードルであったことは間違いありません。
助成金の制度の意図
企業の立場から考えれば、就職困難な方を雇い入れ、教育訓練を施し、正社員として定着させることは、決して簡単なプロセスではありません。
一定のリスクを伴いながら、採用・育成・定着支援を行う事業主にとって、この新制度の考え方は合理的だと思いました。
そういった負担を引き受ける事業主に対して、助成額を維持するという措置は適切であり、減額すべきではないとも感じます。
この制度変更は、単なる予算削減ではなく、助成金の意義を改めて明確にする試みではないでしょうか。
事業主が助成金を活用しつつ、本当に必要とされる層の正社員化を促進する制度と捉えることで、従来以上に社会的な役割を果たす可能性があります。
まとめ
今後は、助成金の概要をじっくりと読み込み、制度の意図を正しく理解した上で、顧問先やスポットのお客様に最適な助成金活用を提案していきたいと思います。
助成金は単なる財政的支援ではなく、雇用の質を高め、企業と従業員双方にメリットをもたらす手段として活用すべきものです。
私自身、制度変更の背景をしっかりと把握し、より適切な支援を行えるよう努めていきたいと考えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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